海と山と街と写真と いすみ鉄道大原駅周辺・勝浦川津漁港

写真旅 初登場のCONTAX T2

今回訪れたのは、いすみ鉄道の終点であり、JR外房線でもある”大原駅”周辺と、大原駅から北東に1.3㎞ほどにある”大原海岸”、そしてそこから南に15㎞移動して”勝浦市川津漁港”。

2023.7.16、夏真っ盛りの酷暑の中、フィルムカメラを携えて行ってきました。
機材はCONTAX T2。

写真旅には打ってつけなのに、今まで登場していなかったのが不思議です。
このT2は、私が20代の頃に会社の先輩から2万円(!)で譲ってもらったものです。
現在(2023.8)は、概ね10万円を超えています…。
先輩、ありがとう。
そしていつものCONTAX RTSⅡも。
フィルムは勿論Kodak Portra。

夏の海へ

まずは大原海岸へ。
この海岸は新田川の河口があり、サーファーにも人気のポイントです。
この日は全然波はなく、数人のビギナーサーファーが練習していました。

車から出て、数枚撮ったのですが、暑さが尋常ではないです…。
みるみるシャツに汗が滲んでいきます。
エアリズムも歯が立ちません。
早々に音を上げて、大原駅に移動です。

酷暑と酒蔵

大原駅はJR大原駅といすみ鉄道大原駅が併設されている駅で、いすみ鉄道の終点。
駅周辺は割と拓けている印象です。
大原漁港も近いので、漁業を中心とした町だったのかもしれません。
そして、我々的に超重要なのは、酒造会社『木戸泉酒造』さん!
以前、久留里の酒造会社『藤平酒造』さんの映像製作時にも取材させていただきました。
木戸泉さんの歴史は大変古く、明治12年(1879)から酒造りをスタート。
今年で144年‼︎
現在は5代目の庄司勇人さんが継がれています。
高温山廃仕込み、無添加無農薬で米作りとこだわりの日本酒づくりをされています。
千葉県の代表する日本酒のひとつです。
ぜひ皆さんも呑んでみてください。

2018年の米収穫の映像がこちら

大原駅周辺を少し歩いてみたのですが、ビーチより暑い…。
人生で初めて、暑さでクラっときました。
後から考えると、本当に初期の熱中症だったと思います。
そんなですから、ほんの少し歩いたところで駅周辺も終了。
古い建物もたくさんあって、撮りがいのあるスポットなので、再トライしたいところです。
※セブンイレブンで涼を取れなかったら、かずちゃん(私)は結構ヤバかったっす。

とにかく町歩きは危険なので、どこか涼しいところはないか?
ポク、ポク、ポクと考えました。
あるじゃないですか!
KATSUURAが!

そして理想郷へ…

川津漁港というところに到着。

むちゃくちゃ涼し…。
大原駅周辺が35度オーバーでしたが、ここは26度‼︎
去年くらいから「勝浦は涼しい」とメディアでもしばしば取り上げられていますよね。
それ、マジです。
涼しいっす。

私はなぜか昔から漁港周辺の雰囲気が好きでして、しかも夏のそれは大好物です。
ここは“夏も涼しい“わけですから、殊更好きです。
シャッターを切るペースも早まります。

漁港に連なる漁船。

漁港の作業場。

灯台。

美しいフォルムの外灯、

海沿いの曲がった道路。

なかなか来ないバスを待つバス停。

どこもかしこもフォトジェニック。

この日のベストショットはこの1枚。

遊びに来ていた家族の佇まいが堪りません。
どこか牛腸茂雄を思い起こします。
言い過ぎですか?
言い過ぎですね。

カメラをCONTAX T2からCONTAX RTSⅡに変え、フィルムを装填していた時、心底「幸せだなぁ〜」と思いました。
好みの空間に身を置き、好きなカメラにフィルムを装填する。
写真を撮る人間として、最高の瞬間でしょう。

ここ勝浦市にはたくさんの漁港があるので、次回は別の漁港に訪れてみたいと思います。

写真って、本当にいいですね。